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ユーザー車検では自動車を持ち込み検査場で受検するを行う必要があります。
検査とは自動車が、保安基準に適合しているかを検査する人と検査機器を使用して行うことです。

定期点検整備記録簿には、点検の結果・整備の概要などがありますが検査場では定期点検整備記録簿以外も検査の対象になる個所があります。

例えば、室内にあるサンバイザーを取り外したり、メーター内の警告灯(ウオーニングランプ)が消灯しないなどでも再検査(不合格)になります。
また、ナンバープレートにカバー等で被覆することも禁止になっています。

検査の内容と検査機器

  1. 検査書類の受付

    検査受付窓口で検査書類を提出して確認後受け取ります。
    検査場の検査待機コースに並び係員の指示にしたがって順番が来たら受検します。

  2. 同一性、外観、乗車装置、保安装置、走行装置、灯火器類の検査

    検査用ハンマーや目視によって外観検査を行いますので書類を渡します。
    同一性とは、車検証の記載内容の車台番号、原動機型式、番号標板、封印、用途、車体の形状、種別など。
    係員担当者からの指示により、警音器(クラクション)、灯火類、窓拭器(ワイパー・ウォッシャー)等を作動させます。

    エンジンルーム内の検査は、ボンネットを開けての確認です。室内については係員担当者が乗車して確認します。信号用具(サンフレヤー)は有効期限の確認。
    検査が終了したら自動車検査票に確認印をもらい、次に進みます。

  3. 排気ガスの検査、ガソリン車のみ

    車の後方のサイレンサー(マフラー)にガステスタのプローブ(細長いパイプ状のもの)を挿入(60cm程度)します。
    一酸化炭素(CO)と炭化水素濃度(HC)の測定が始まり上の表示器に合否の判定結果(プローブはずす)が表示されたら元の位置にプローブをもどします。
    ※ 平成10年規制以降・・・CO 1%以下 HC 300ppm以下

    右側にある記録器に自動車検査票の方向に挿入して記録(差し込むとガシャッ音で記録)します。検査票には差し込み方向が記入されていますので間違わないよう。
    表示器に、進入が表示されたら、ゆっくりハンドルを動かさず前に進んでいきます。

  4. サイドスリップ・スピードメーター・ヘッドライト・ブレーキ検査

    進行方向正面の上に表示器にサイドスリップ検査が表示されていますのでそのままゆっくり直進状態で進むと検査が終了。表示器に判定結果が表示されます。
    続いて車を進めロラー(丸い筒状のもの)の中心に前後のタイヤを乗せ、表示器に停止の表示が出たら止まります。

    自動車全体が下がりスピードメータ検査を行いますので表示されたらハンドルを握りギヤ(D)を入れアクセルを踏み込みメーター表示が「40km/h」に達したらライトパッシングで合図します。
    表示結果が表示されたらブレーキをゆっくり踏み込み停止します。

    次はライト検査なのでギヤニュートラル(N又はPレンジ)、サイドブレーキを引く又は踏み込んで作動させます。
    平成10年8月31日以前の製作車は走行用前照灯(ハイビーム)で以外はすれ違い用前照灯(ロービーム)により検査を行います。
    ヘッドライトを「ON」にするとテスターが移動をはじめ検査を始めます。右から左と動き検査結果が表示されます。

    次はブレーキ検査ですので表示機に従いブレーキを踏んだり放したり、サイドブレーキも引く又は踏むなど行います。
    終了すると検査結果が表示(記録して・前へ進む)され前に進み停止、右側の記録器に自動車検査票の方向に挿入して記録します。

  5. 下廻りのピット検査

    自動車をピット(中央に穴がある)の停止位置までゆっくり進め停止してギヤをニュートラル(N又はP)位置にしエンジンも停止します。
    車の下廻り(エンジン・ステアリング・サスペンション・ミッション・デフ・シャシ・サイレンサー)の異常、ガタ、液漏れ・燃料漏れ・オイル漏れ・損傷などを点検ハンマーや目視により検査します。

    受験者は表示器や係員担当者からの指示に従い車の操作を行い、ハンドルを左右に動かしたりブレーキを踏んだりサイドブレーキを操作したりします。

    表示器の結果(前に進む)に従いピットから移動して前の停止位置で停車、エンジンを停止します。
    右側にある記録器に自動車検査票を挿入して記録します。

  6. 総合判定

    係員担当者に書類を提示して、合否判定を受けます。
    有効期間の検印をもらうことで検査は終了になります。

  7. 検査窓口

    窓口に書類を提出して自動車検査証(車検証)の更新及びステッカー(検査標章)交付を受けとることで終了となります。
    フロントガラスの古いステッカー(検査標章)をはがし新しく交付されたものに貼り替えてください。

  8. 不適合の場合(再検査)

    不適合の箇所を点検・整備して当日に限り不具合箇所のみの再検査が2回まで受けられます。

  9. 当日ではなく後日に再受検をする場合

    検査窓口に書類を提出して限定自動車検査証を交付してもらいます。
    費用は無料で交付から「15日以内に不適合の箇所のみを受検」します。予約も必要ありません。
    新たに、検査申請書・自動車検査票(印紙・証紙を購入貼り付け)が必要になります。
    ※自賠責保険の有効期間が足りなくなっていなかいの確認が必要です。

運輸支局又は自動車検査登録事務所 窓口受付時間

自動車検査(車検)・登録の受付窓口時間

〇登録関係 8:45~12:00 13:00~16:00
登録(新規・変更・移転・抹消)
再交付(車検証・ステッカー)番号変更(ナンバー)など
〇検査関係 8:45~11:45 12:45~13:45
検査(新規・継続・予備)
※土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く平日
手続き等の問い合わせについては8:30~17:00まで受付しています。
検査(ユーザー車検・新規)予約は、受検14日前から、自動車検査予約サイトで予約できます!
自動車重量税の税額が国交省の次回自動車重量税額照会サービスで調べられます。
※土日祝日を含め、9:00~21:00の時間帯でご利用可能。
年末年始(12/29~1/3)及びメンテナンス時は、サービスを停止。
登録・検査申請手続き先の運輸支局又は自動車検査登録事務所一覧